私の福祉活動第2弾
今日は小さな福祉体験、「私にも出来る福祉参加」の第2弾です。
…………
総計100着の毛糸手編みベストを5年間施設に送り続けた赤永一子さんを紹介します。単純計算すると1年間に20着ということになり、2ヶ月に3着完成させる計算になる。
私にはとうてい真似の出来る事ではない。
その作品数とがんばりに脱帽である。
誰に頼まれたわけでなく一人で目標数を定めて5年間贈り続けて一休みした所で、
今回また改めて100着の目標を決めたという。
その第1回目が今回の7作品である。
私が言うのもなんですが、どの作品も編み模様が凝っている。棒針、かぎ針お手のもので1つとして同じ作品はない。色彩も豊かで糸も上質、手触りやんわりふわふわ最高である。人にあげるものだからいいものをと常々心がけているそうだ。
これらの作品をいつ届けるかを相談していたとき、傍にいた親しくしている友人が、
「早いほうがいい。今日なら私が行けるからすぐに行きましょう。」
と行動してくれた。
このフットワークの軽さに驚き感謝するばかり。
こんなわけで私は、当日の様子を見届けたいと思いながらも同行は出来なかった。
しかし、後日このときの様子を聞かせてもらうことが出来た。
会館の3名の職員の方が丁寧に応対してくれその姿勢にも感動したということ、作品と本人の写真撮影をしてもらった等々。
人にもの(心)をもらってもらう、人からもの(心)を受け取るということの礼儀も今回勉強した。
私の身近な所にこんなにも善意のある方々がいることに感動した。
赤永一子さんの談話
誰かに喜んで着てもらえたらこんなに嬉しいことはありません。今回もとりあえずは100着をめざしています。今84歳ですから90歳まで現役でいたいです。
その先があれば、それはそれでまた幸せで嬉しいこと喜ばなくては。
誰かのために作品を編み上げるということは私の1つの生き甲斐になっています。作品作りの楽しさは他に比べるものがありません。楽しくて嬉しいことです。
そしてまた、これらの作品が誰かの役に立っていると思うとこの上ない喜びでもあります。
この思いを新たに、これからも編み続けていきたいと思っています。
私も真似事のような編みものはしますが1つ仕上げるのにどれだけの時間を費やすことか。下手すると途中で投げ出すことも何度も経験している。
その点赤永さんは編みものの技法に長けていることに加えて、しっかりした目標があるので途中やりということがない。
一方、行き当たりばったり、その日暮らしの私はというと、人生の最後をどう締めくくるかそんなことばかり考えている。そんな自分が、今何か目標を持てといわれてもさてさてたちまちに頭を抱えてしまう。今回本気で考える時間になったことだけは間違いない。
折も折り、今日10月25日、広報 たんば10月号 特集記事「くらし応援隊」お仕事依頼する側、される側の88歳と72歳のご婦人方の魅力溢れる記事が目に飛び込んできた。
私もいずれは誰かに頼る生活がくる。ならば今から貯金するつもりでお手伝いする手もあるなと。
自身のことも満足に出来ないのに人様の手伝いが出来るとも思わないが、せめてこんな夢を見るだけでもいいではないか。
今はもういない父母だけはそんな私の思いを、笑いながらも応援してくれそうな気がする。
まあ、楽しい夢は夢として、私を元気にしてくれるのだからケセラケラと気楽に行こう。
人間目標を持つということの大切さを改めて知っただけでも上出来上出来。
「あんたは偉いだすな。頑張っておくれやす。」
という母の声が聞こえる。