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常勝寺で今年も【鬼こそ】

投稿日:2022年2月21日

 

丹波市屈指の古刹であり、【鬼こそ】で有名な谷川の常勝寺。最近ではスズメバチに占領されていた仁王像の顔面の修復が完了し、迫力あるにらみが戻ってきた。2月11日恒例の鬼こそはコロナ感染拡大中にあって、今年は事前にあまり宣伝せず静かに執り行われた。

 

以前から、この寺にお参りする度に気になっていたことがある。常勝寺の常勝は“常に勝つ”というのが普通の意味。世間では名前に便乗して神(この場合は仏)頼みする人が多いのでこの名にあやかって必勝祈願に訪れる人やスポーツ団体は結構多いのではと思っていた。

一度思い切って、その辺を尋ねたみたく、先日、宮崎住職にこの疑問をぶつけてみた。が、予想に反して、今まで勝負事での祈祷の申し出は一度も受けたことはないと。摩訶不思議。只、本堂前に置かれている絵馬にはバスケットボールチーム等の勝利祈願も時折目にすることはあるらしい。少しは同じ思いの人もいたようで安心した。

ちなみに、常勝寺の常勝の由来は「仏の道・教えは常に勝る(優る)」ということから来ているとの住職の説明。そういえば御詠歌にも「利生常に勝るる寺の観世音、、、」とあるではないか。