山田川清掃続けて35年 谷川2区
ここに1枚の新聞切り抜き資料がある。(平成24年版神戸新聞より接写)
環境美化に取り組む谷川2区自治会が、国交相から受表彰したときの記事である。
提供 田中涼子氏
谷川2区の皆さんが、永年山田川の自然と暮らしを守ってきた歴史の記録である。
山田川の氾濫による2区の水害状況は、ほぼ全戸床上浸水であったと伝え聞いている。
記事内容要約
・1983年豪雨で橋落下後、橋架け替え及び河川工事1987年4月に完了した。
・工事完了直後から感謝の気持ちと美化活動への思いにより実施活動するようになった。
私は、新聞写真が撮られた当時とほぼ同じ場所に立ち撮影した。下がその写真である。
▲工事完了から38年後の河川の様子。
簡単に35年というが、川を守るという行動はそう簡単に真似のできることではない。
私はこの新聞記事を見て、環境美化及び保全は人が担うものだということを強く感じた。
これこそが、貴重な歴史資料でもあり、広く紹介し啓発する意味は大きい。
谷川2区自治会では今でも年数回河川清掃に汗を流しておりこの活動は健在である。
美化活動のきっかけとなった、水害による橋落下当時の被害状況と、当時とほぼ同じ位置場所を撮影したもの。
▼資料写真提供 田中満氏
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▲濁流が引いた町通りの様子 →
▲徐々に引き始めた濁流の様子
▲現在の通り
津瀬勝巳氏談話
・平成24年6月20日、永年の緑化活動の功績が認められ、秋田県で開催された「緑愛護の日」 に、兵庫県代表として栄誉ある大臣表彰を受けることができ感謝しています。
当日は、皇太子殿下(現在の天皇陛下)ご臨席のもと、記念植樹を交えながら式典が行われました。
▲谷川2区公民館蔵
▲記念植樹の津瀬勝巳氏
・美化活動を35年続けてこれたということ自体嬉しいことですが、この活動が今現在も継続している ことがなにより意義あることと喜んでいます。
田中文男氏談話
・頑張った甲斐がありました。一人の力が集まると大きな力になるということです。みんなで続けてきたという事実が結果です。
田中涼子氏談話
・谷川2区の環境美化活動の歴史を今日まで残せたことは大変嬉しいことです。
・日頃から不法投棄防止など地域の美化を心がけています。
津瀬利之氏談話
・美化活動を始めてまもなく35年を超えます。受表彰から8年を迎えます。河川清掃を通じて私たちが環境美化への関心をもち、今後も継続していく意識を持つことは大変よいことだと思います。
岡崎ふさよ氏談話
・私の家は濁流で落下した橋のすぐ傍でした。大変な被害でした。しかし、その橋や河川工事完成直後から2区の皆さんとともに私の夫も河川掃除や草刈りに精出しているのを間近にみてきました。今も活動が続いていることに感慨深いものがあります。
田中昭子談話
・私は数年前に移住して来たのですが、両、津瀬氏はじめたくさんの方からの水害後の美化活動の様子を聞いてきました。今は川に空き缶やその他ゴミ等が捨てられることもほとんどなくなったと聞きます。2区住民の方々の環境美化への意識の高さを感じています。
ピンコすずめ