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プチ旅日記その2

投稿日:2025年5月16日

プチ旅日記その2
久下村駅から神戸新開地までの旅日記を書く予定であったがそれは次号に回し緊急に記事の差し替えることにした。
人生には予期せぬ出来事が起こる。正に神のみぞ知る人生の不思議な出来事と言うべきか。

5月13日火曜日快晴
この日神戸新開地から帰りのこと。神鉄粟生駅で下車。西脇市駅で谷川行きに乗り換え乗車した。

私のはす向かいの席の一人の紳士が気になりはじめた。
どこかであったような気がする。濃紺のスーツをきりりと着こなしピンクとブルーのストラップがとても似合っていた。
ずっと考えていたがどうしても思い出せない。
そのうちに襟のバッジが目についた。さりげなく二つのバッジを見つめていたが西脇市のマークに見えないこともない。しかし、老眼の私にははっきりとは判別する事はできない。

私が思い描く人であったなら、まさか加古川線に乗車されるはずもないし人違いに決まっている。そんなこんなで私の頭の中はもうそのことでいっぱい。そんなはずはない。いや、そうかも知れない。

本黒田駅に着いた時大勢の乗客が下車した。そのときこの紳士にみな礼を尽くして下車して行く。私の疑念は高まるばかり。
数人の高校生らしき男の子たちが降りる時なんとも優しい眼差しで見送る姿を感じた。君たち若者に西脇市の未来がかかっているんだよろしく頼むよの慈愛と期待が感じられたのである。高校生議会が頭に浮かんだ。やっぱり間違いないきっとそうだと確信した。

私は思いきって通路を挟んで離れて座っていた弟にこの紳士のことを手短に話した。
すると弟がこう言ったのである。
「そうだと思う。自分もそう感じるが話した事がないので絶対とは言えない。」
そしてこう続けたのである。
「そないに気になるんやっら直に確認させてもらえばええやないか。」
「姉ちゃんが後で悔いるより今確認させてもらろたらその方がええやろ。」
この 弟の一言が後押しになり決断した。

人間には不思議な力が働く時がある。気が弱くおまけに引っ込み思案の私がその紳士の側に行きこう訪ねていたのである。
「あの、もしかしたら西脇市長様でしょうか。」
「そうです。」
やっぱりそうでした。西脇市長 片山象三氏その人でした。

私は直接お会いしたりお話させていたことはないが、西脇市政だよりやオリナスでの芸能発表会の祝辞等々拝見していたのでそういう面では身近に感じていた事をお伝えした。

驚いたのは久下地域の行事の取り組やその成果などを評価していただいたことである。直近だと5月18日谷川駅サン・マルシェ開催もご存じであった。きっと加古川線乗車で来ていただけるんだろうなと勝手に想像している。

私は図々しくもホームページの宣伝をさせてもらった。

そんなときふと感じた。このような時間場所からしてその動向を不思議に思っていると、なんとこれから東京へ出向くと教えてくださりそしてたとえわずかでも加古川線存続に協力したいと言われた。
このときすでに時刻は4時半を過ぎていた。
これから福知山線で尼崎大阪へ出てそして東京へと。長旅である。

できるならもっとお話したいと思ったけれど久下村駅にまもなく到着する。
そしてここで弟がとんでもないことを言い出した。せっかくだから写真1枚撮らせていただくという事はどうでしょうかと尋ねているではないか。私には思いもつかない事である。
まさかそんなことお願いできるんならなんと嬉しいことか。

スマホではなく私の記事専用のカメラを取り出す時のもどかしさと言ったら。もう列車は大坪の踏切を過ぎて久下村の駅まであと何十秒という所にきていた。
1枚撮れた。更に一枚撮ってもらった。
これがその写真である。

これから、広報にしわき、西脇市政便り議会便り、市長からの手紙とさらに関心が持てるなと思いつつ、ここまで一気に書き上げたら心地よい疲れと安堵感でいっぱいになった。
5月13日は私にとって記念すべき日で神様が私にくれた褒美のような気がしてならない。
ぴんこすずめ