金屋の噴気孔跡再びブラシとバケツ持って
噴気孔跡再び
2020年5月5日に訪れた金屋の噴気孔跡。
噴気孔を題材にして書いた私の記念第1作である。
あの頃はまだ元気でとんとん歩いていたのが懐かしいし、当時記事を書くためによく勉強したのも印象に深い。現地に何度も足を運んだり図書館で噴気孔に関わる本を探したり充実した日々であった。
3年7か月も前のことである。
知れば知るほどこの噴気孔化石は珍しいし知るほどに深い。
魔訶不思議な自然の力は人間の力の及ぶところではない。
測り知れない偶然の地球の営みと造形の圧巻に感服するのみである。よくぞ残ってくれたと思う。今こうして目にできること自体奇跡である。
またこれを発見し世に紹介した地質学者の偉大さも改めて想うのである。
取材当時、古い苔に覆われていたのでいつかブラシとバケツ持参できれいに磨こうと思っていた。そんな気持ちで過ごしていたがようやくその日がきた。
2023年10月21日月曜日晴天
久しぶりの金屋噴気孔行きである。バケツとデッキブラシ持参で懐かしく歩いた。
しばらくぶりに訪れたので、実のところ化石が見えない位に苔に覆われているかと想像していた。
しかし思いの他きれいで、苔はあるものの写真のようによい状態で嬉しくなった。きっと誰かの手が入り手入れされたのだろうと想像できる。
折角きれいに磨こうと意気込んできたので、ブラシでごしごし磨いてみるがこれがなかなかに難しいし体力もいる。またブラシでこする程度では苔は簡単には取れないことも実感した。
それでも磨いた後、いい具合に写真も撮れたし今日はこれでよし。
余談であるがこの日ふもとの村の方角から巨大な爆発音が聞こえたのが印象的だった。あれは一体何だろうかと考えながらもいい気分で昼食まで楽しんだ半日であった。
ぴんこすずめ