趣味人探訪
久下の里を散策していると気になる風景に遭遇し、ここの家は何の趣味をお持ちかに
興味を駆り立てられることが少なくない。
今回はアマチュア無線を趣味とされている方をご紹介したい。
アマチュア無線家は通称ハムというが、一度ハムにお会いし、シャックと呼ばれる無線室を拝見してみたく、
、思い切ってそのお宅を訪れた。
突然の来訪にも関わらず、気さくに応対して頂き、その無線室に案内して頂いた。
市内在住Mさんは20歳ころに自動車免許取得の際、自動車同志の交信を楽しむため
アマチュア無線の免許にもトライし合格したのが、きっかけとか。
もうすでに30年近く楽しんでいるとのこと。アマチュア無線には国家資格の第4級
から第1級まであるが、現在、第2級アマチュア無線技士の免許を取得されている
が、第1級を目指して勉強中とのこと。
ハムと聞いてもピンとこないかもしれないが、無線通信を趣味とする人達で、世界には260万局を超すアマチュア無線仲間がいて、
日本国内のみならず、全世界の無線仲間との無線通信を通じて交流している。
無線機で特定の周波数を選び、相手局が見つかると
CQ CQ こちら J 。。。。。。。(ジュリエット 。。。。。。。) と呼びか
け相手が自分のコールサインを確認し返信してくれると交信開始となる。
交信終了後、交信証明としてQSLカードを交換するが、これも楽しみの一つ。
アマチュア無線では遠距離のことをDXと称し、海外局などの遠距離局との交信をDX通
信と呼ぶが、Mさんの巨大アンテナではHF帯(短波帯)を利用したDX通信はお手の
物。短波帯の電波は地球のはるか上空に位置する電離層に反射し、地球のあらゆると
ころに飛んでいくらしい。国内はもとよりアンテナの向きを調整し、地球の裏側のア
ルゼンチンやウルグアイ等、又珍しい所では南極の昭和基地との交信も成功し、
QSL(交信証)を受領したことはハム冥利に。国際交信は基本的に専門用語を駆使して
行われることが多いが、ロシアや近くでは韓国との交信の際はロシア語、韓国語も使
い相手に喜ばれることも。
通信手段の発達した現在、特定の相手とはスカイプやスマートフォンなどを使い簡単
に会話することが出来るが、ハムのように不特定の相手に呼びかけ見知らぬ人とのコ
ミュニケーションをはかるのは何とワクワクする、想像力をかき立てることか。若い
人たちにも貴重な経験になるはずとMさんは語る。
ちなみに、第四級アマチュア無線技士・第三級アマチュア無線技士は小学生から大人
まで幅広い年齢層で講習受講が可能で、修了試験の合格率も
高いとのことで、興味のある方は是非チャレンジされてみては如何でしょうか。
(記:たすちゃん)