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続マムシ注意

投稿日:2021年12月13日

続マムシ注意
はじめに
「マムシ注意」の記事をホームページに載せた1週間後、毒蛇の話を聞くチャンスに恵まれた。こんな機会は滅多にあることではなく喜んで聞き書きしたのが次の内容である。

地域の方から聞いた話である。
興味のある方は是非是非一読を‼

以下話の概要をまとめてみた。

マムシより怖いのは「ヤマカガシ」という毒蛇で、本来おとなしい蛇であるが攻撃するとき鎌首を持ち上げて威嚇する様は男性でも怖いが、実は背伸びをして周りをみるためで逃げる用意をしている。
マムシの数倍の強力な毒を持つ。日本の毒蛇ナンバーワンである。

「かがし」とは古来日本では蛇のことを「かがし」と読んだことから、山に済む蛇ということで「やまかがし」と言われる。
山と名がついているが、田畑のカエルやネズミ等を餌にするためか平地でもよく見かける。

姿形は背中は朱赤と黒の幾何学斑模様、腹は梨色に近い黄色の蛇腹模様、頭は卵型で黄色と黒の配色の鱗模様があり先が割れた長い舌をもつ。顔は見方によれば可愛らしい。

人は手を咬まれることは少なくそのほとんどが足に集中している。防御のためにはゴム長のような足首を覆い隠せるものがよい。

人間も夏場快適な涼を求めて外に出るが、蛇も同様で夏の熱い夜など涼しい民家の軒下や庭の樹木や石垣や岩陰の隙間に潜んでいることがある。
ピット(熱感知器)を持つマムシに狙われたら暗闇では防ぎようがない。やまかがしにはピットがないだけまだいい。
家の前や周りであるから長靴をはいて夕涼みをする人はいないだろうが、日ごろから気をつけるにこしたことはない。
山間部に住む人は承知しているが慣れない人は気をつけたほうがいい。

ヤマカガシは自分の毒を持つが、ヒキガエルを捕食しその毒を自分の体に蓄えるという珍しい生態をもつ。毒は2種類もっているということになる。
不思議な生態をもつ毒蛇である。
毒牙は上顎の奥の方にあるのでよほどしっかり噛みつかない限り毒の注入はない。
また首の辺りからも毒を噴射する。

最近は抗毒素血清投与での治療は極稀で、毒を消したり、体外に出したりするような薬を点滴し治療するらしい。

最後に、
私はこれまで毒蛇について知らないことがあまりに多すぎた。知らなくても生きて来たがしかし知っていて損をすることはないと改めて感じた。
咬まれた時の対処方や治療方法なども大げさな言い方であるが啓発するに値する内容であると思う。
馬の血清からつくられる抗毒素血清なるものはよほどの重症時だけに使われるらしい。
被害にあった隣町のご婦人も点滴だけで3日の予定が7日にはなったが無事治癒して退院したと聞いたがこれで納得できた。

ぴんこすずめ