丹波の民族芸能に出演 金屋神楽舞
平成28年5月15日、丹波の森公苑ホールにおいて「第8回丹波の森童謡唱歌の祭典」の第一部、丹波の民族芸能に出演しました。
金屋神楽舞について紹介します。
<起源>・・・江戸時代中期以降、伊勢太神楽から伝授された後、変遷があったと考えられ、その後近隣地区にも広まっている。
<特徴>・・・獅子頭を伏せて舞う時は顎を上げ、立って舞う時は顎をひいて舞う。
移動方向転換の時は獅子頭を大きくしゃくり上げる。
地面すれすれに前方から後方へ獅子頭を移動させた瞬間、頭を大きくしゃくり、再び前方へ移動して最後は大きく口を開けて噛む。
獅子頭を被る時は鈴と御幣を持って舞う。
獅子頭は木製で約4Kg。油単は藍染で約1kg。計約5kgを腕を伸ばした状態で持ち続けるため動きは遅い。
笛はいわゆる笹笛で、市販のものを短くして音色を高くしている。
<舞の種類>
①龍の舞・・・鯉が滝を上り龍に転じる舞。門付けで慶事のお家でも舞う。
②いまづり・・獅子が籾摺りをしているのを天狗が真似をする。
③毬くわえ・・獅子が毬と遊ぶ舞。なかなか毬を咥えることができないが最後に咥えて喜ぶ。
④鈴の舞・・・獅子が鈴と御幣を持ち祓清める。
⑤七五三・・・獅子が鈴と御幣を持ち祓清める。移動が7歩5歩3歩の繰り返し動作が特徴。
⑥豆ひろい・・獅子が豆を拾う動作の舞。
⑦地面・・・・農作業の表現ではないか。前半は立ち、後半は伏せて舞う。
⑧笹の舞・・・天狗が持っている笹を欲しがる獅子。最後に笹を咥える。
<祭り>・・・10月第2日曜日、早朝に加茂神社にて神殿で「荒神祓い」、太刀を咥えて「龍の舞」「悪魔祓い」を奉納した後に自治会内各戸を門付けに回り「荒神祓い」「悪魔祓い」等の舞で無病息災家内繁栄を祈る。
翌日の月曜日(体育の日)午後1時頃より金屋加茂神社にて神楽舞を奉納し五穀豊穣を感謝する。
【現状】・・・会員の減少と高齢化により祭り当日の演目数は少ないですが、興味のある方はお気軽にお越しください。